おひとりさまピアノ塾 ~はじめてのピアノ

ピアノを始めてみませんか? ピアノはご自分のペースで進めていけば難しい楽器ではありません。

8.「ジングルベル」 Ⅰ&Ⅱ ~クリスマスソングをピアノで弾いてみませんか?

いよいよクリスマスが近づいてきましたね!

今回はクリスマスと言ったらこの曲。

「ジングルベル」です。

 

どなたにでも弾いていただけるよう、

有名な部分のみ抜粋しましたが

取り組みやすいシンプルバージョン、

ちょっと難易度アップのチャレンジバージョン

2つをご紹介します。

 

まずは取り組みやすい

シンプルバージョン

お聴きください。

 

 

 

今までご覧いただいている方にはおなじみの

右手も左手もドレミファソの5音の中での

音並びになっています。

楽譜はこちらです。

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右手は1の指(親指)をドに置いて、

左手は5の指(小指)をドの置いて

始めましょう。

もし、今回初めてこのブログにおいでになった方は

ぜひこのページを見ていただければと思います。

初めの一歩からのお話がご覧になれます。

2.「よろこびのうた」 - おひとりさまピアノ塾 ~はじめてのピアノ

3.「よろこびのうた」Ⅱ - おひとりさまピアノ塾 ~はじめてのピアノ

 

 

さて、シンプルバージョンでは物足りない方は

ぜひこちらも試してください。

 

チャレンジバージョンです。

 

  

 

 

 楽譜はこちらです。

 

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楽譜を見ると左手がたくさん動いているように見えますが、

図のポジションに置いて

指番号通りに動かせばマスターできます。

 

一般的な座り方からいくと

身体の中心より少し左寄りに弾くことになりますので

もし弾きにくかったら、

少し椅子を左のほうに寄せて

身体の中心を変えてもいいかと思います。

 

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 青いドに1の指を置きましょう。

左に順にドシラソファと動かしてみましょう。

少し慣れてきたら、楽譜の指番号順にどうぞ。

 

注意する点は2段目です。

5個目の音、ファにシャープ#がついています。

次のファに#のマークはついていませんが

楽典という音楽の決まり事として

同じ小節(区切ってある箱)の中で

1回#などがつくと、再度マークをつけなくても

ついていることになるのです。

ファの左の黒鍵(図の中で青で囲ってあるところ)を

2度弾くことになります。

 

少し画面が切れかけていて

ご覧になりにくいかもしれませんが

2段目をゆっくり左手だけ弾いている映像も

ご覧ください。

 

  

 

クリスマスまであと2週間、

ぜひ、マスターして楽しんでください!

 

長続きのコツ ~超初心者が始めるピアノ

大人になってからピアノを始める方は多く、

私もたくさんの初心者の方を

指導してきました。

ずっと楽しんで続けていけるよう

私が必ずお話することがあります。

 

長続きするコツは

マイペース

ゆるい気持ち

音を出すことを楽しむ

 

 

まずはピアノを始められる方のパターンから

見ていきましょう。

 

①社会人になって経済的にも精神的にも

 余裕が出て、仕事以外の

    時間を充実させたい

 そんな20代。

 

 始めてみたはよいけれど、

 思いがけない転職や結婚、出産

    などライフスタイルの変化で

 音楽を楽しむという気分ではなくなるし、

 練習時間の確保ができない。

 続かない・・。

 

②子どもが小学生くらいになって

 ピアノを習わせたり、

    音楽教室に通わせているが

 お母さん自身がピアノのことを

    わからないので慌てて通いだす。

    そんな30代女性。

 

 レッスンを始めると、

    一生懸命練習してきて、

 将来は子どもと一緒に

    ステージで演奏したい。

 そんな夢を語るけれど、

 子どもの練習に対して厳しく接したせいか

 子どもが音楽を好きでなくなる→やめる

 そしてお母さん自身もあっさりやめる。

 

③ずっと仕事を続けてきたが、

    そろそろ卒業が見えてきて、

 老後の楽しみの準備として始める

 そんな50代後半。

 

 将来の趣味として

    少し早めに始めるピアノ。

 まだまだ気持ちも若いし、気力も充実。

 仕事もしているけれど、

 若者とは違って

     自分の時間を取る方法を知っている。

 この方たちは長く続けられる方が

    多いです。

 

④もうすっかり、毎日が日曜日。

 いくつか趣味もあるけれど

 指先を動かすことが脳の活性化に良い

    =ボケ防止

 そんな60代後半以降のシニア。

 

 時間はたっぷり。

 しかし頭では理解できていることでも、

 その通りに指は動いてくれず、イライラ。

 それでも真面目に取り組むこと方が

    多いのがこの年代の特徴です。

 長続きしてる方も多いです。

 

 いろいろなタイプをご紹介しましたが、

①②については続かないことについて

ご本人以外の要因もあるのですが、

③④についてはすべてご本人の

気持ち次第というところでしょうか。

 

 

  どのような心がまえでいれば
  長続きするのでしょうか

 

 それは、

・先を急がないこと

・完璧主義にならないこと

・近くに目標予定を作って自分を追い込まないこと

 

この3つです。

 

課題にしている曲があったとして、

まずは右手を弾いてある程度、慣れたところで

左手を弾き、最後に両手で合わせてみる。

この過程をとばして初めから両手で弾こうとしても

かえって時間を費やすことになってしまいます。

ひとつひとつ、段階を追って進めましょう。

 

また、ある程度すらすらと演奏できるようになっても

1曲の間には少し音をミスしてしまったり、

もたついてしまうことはよくあることです。

そのときに「すべてパーフェクトに!」と

考えると、なかなかうまくいきません。

その気持ちが強くなればなるほど、

手に余分な力が入り、肩があがり、

上手く弾けていた部分まで崩れてしまいます。

「ここまで弾けたんだから、OK」

そんな気分で次に進みましょう。

そして、その曲の中で難しいと思われることや

テクニック的なことでも

次の曲、その次の曲といろいろ経験していく中で

身についてくることもあります。

「あら、いつのまにスムーズに動いてる」

そんなこともあります。

 

〇日までに完成させる・・。

これもお勧めできません。

思い通りに動かない指にイライラ、

それが出来ない自分にイライラ。

楽しむはずのピアノ演奏だったのに

自分にはそれが出来ないのか、

という失望に変わります。

 〇日までに出来たらラッキー!

これくらいのゆるい気持ちで練習しましょう。

どうしても 出来ない部分があって、

気持ちがささくれだしたら

お茶でも飲んで、ひと呼吸おきましょう。

または翌日ゆっくりした気分で再トライしましょう。

 

大人になってからピアノを始めた方を

100人以上指導してきましたが、

 

長続きするコツは

 

マイペース

ゆるい気持ち

音を出すことを楽しむ

 

ひとりの時間、音を出す喜びを楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

7.「もろびとこぞりて」 ~クリスマスソングをピアノで弾いてみませんか?

クリスマスが近づいてくると

イルミネーションなど街の中がキラキラ。

音楽を聞いてうきうき、

そしてピアノを弾いてわくわく。

そんな12月を過ごせますように・・・。

 

今回はクリスマス・ソングの中でも

教会で歌われる讃美歌のひとつ、

もろびとこぞりて」です。

堅苦しいイメージを

持たれたかと思いますが、

クリスマス・ソングとしては

ポピュラーなナンバーです。

 

この曲はメロディラインで使われている音が

ドからドまでと、少し多めなので

両手でメロディを弾く、

という形にしました。

 

まずはお聴きください。

 

  

 

 

 楽譜をご覧ください。

 

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赤で囲んである指番号のところは右手、

青で囲んである指番号のところは左手で弾くようになっています。

 

まずは右手、左手をこのポジションに置きましょう。

 

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左手5の指(小指)を青いドに置き、

54321がドレミファソです。

これは今まで経験した曲と同じです。

そして右手ですが赤いソに1の指(親指)を置き、

1234でソラシドになります。

 まずは片手ずつ、一音一音しっかりと

音を出してみましょう。

 

メロディの流れで考えると

3段目ではソという同じ音を弾くのに

右手→左手という動きになっています。

またリズムも少し複雑です。

 

3つに分けてゆっくり演奏した映像をご覧になり、

メロディを口ずさんでいただいてから

弾いてみる、そんな進め方でなさってみてください。

 

まずは1段目、2段目の1つ目のドまでの映像です。

このドから次のドまで長い丸いラインが引いてあります。

これはタイといって、一度音を出したら

次の音符の分まで弾きなおさずずっと伸ばしておきます。

ですので、次のドには指番号をつけていません。

それでは、ご覧ください。

 

 

 

 

それでは次の部分、2段目最後のドからの映像です。

 

   

 

ミファソ、ファミレ、レミファなど

速く指を動かさなくてはならない左手の動きは

そこだけゆっくり繰り返してみてください。

 

最後の部分は4段目のミレからです。

 

  

 

 

いかがでしたでしょうか?

両手で音を出すところはありませんので

指の動きさえ覚えていただければ、

かならず完成できます!

 

6.「ひいらぎ飾ろう」Ⅱ ~クリスマスソングをピアノで弾いてみませんか?

11月も半ばになり、町の中にも

クリスマスのディスプレイが

みられるようになってきましたね。

前回の「ひいらぎ飾ろう」

右手練習はいかがでしたか?

 

初めに右手だけ復習してみましょう。

 

   

 

 

いかがでしたか?

さて今回は左手の注意事項をお伝えします。

 

まずは楽譜を確認しましょう。

 

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右手同様、1段目と2段目は

まったく同じです。

そして4段目とは一つだけ音が違いますが

ほとんど同じです。

まずは正しいポジションに

左手を置きましょう。

 

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1、2、4段目は

このポジションの中で動きます。

青いドに左手を置き、

5の指(小指)から

54321、順にドレミファソ、

楽譜はこの中の音で弾いていきます。

 

3段目は右手同様、ファに♯がついて、

図の通り2の指(人差し指)で

黒鍵を弾きます。

 

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黒鍵を弾くときには手を

少し鍵盤の奥へずらします。

あまり奥に入りすぎると

他の音を触ってしまうので

注意してください。

 

まずは ド・レ・ミ・ファ・♯ソと

ゆっくり弾いてみましょう。

 出来ましたら、ソ・ド・ド・ファ♯・ソと

楽譜通り弾いてみましょう。

 

次はいよいよ両手で演奏です。

楽譜の中で右手の音符と左手の音符が

縦に並んでいるところが

同時に音を出すタイミングです。

 

   


 

両手合わせての練習は

パズルでもするように、ゆっくりと。

初めはあまりリズムなども

気にされないほうがいいと思います。

少しずつ指が慣れてくるて、

動きを覚えていきますので

その状態から右手のリズムを中心に

左手をそれに合わせていくと

うまくいくと思います。

 

5. ニトリのCMで流れてる「ひいらぎ飾ろう」 ~クリスマスソングをピアノで弾いてみませんか?

さて今回はクリスマス・ソング2曲目、
「ひいらぎ飾ろう」です。

ニトリのTVCMに使われている曲です。

 

ひいらぎとは、このクリスマスリース
クリスマスツリーのオーナメントなどで

おなじみのこの葉っぱです。

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この曲も初心者の方でも気軽にチャレンジできるように

アレンジしてみました。

 

それではお聴きください。

 

    

   

 

このようなアレンジにしてみました。

楽譜はこれです。

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楽譜を見ると1段目と2段目が

全く同じだということが
わかるかと思います。

 

それではまず右手から

練習していきましょう。

今回は新しい要素が入ってきました。
1段目と2段目の楽譜をご覧ください。

赤く囲んだところが、

ドシドとなっています。

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今まではドから順にドレミファソを
12345の指の番号で

固定させて弾いていましたが
ここではドの左側のシを

1の指(親指)を超えて
2の指(人差し指)で弾きます。

それではその部分だけの

映像をご覧ください。

 

   

いかがでしょうか。
指を超えるときにはできるだけ

手の甲を動かさず、
左に伸ばす感じで弾いてみてください。

 

それでは次に3段目に入りましょう。

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ここでは2つ注意点があります。

青で囲んだファは #(シャープ)のマークがついています。
これはファとソの間にある黒鍵を弾きます。

そして赤で囲んだ部分では

ラから指のポジションを変えて、
3の指をラに置いたら、そのまま順に
345→432と弾きます。

それではその部分の映像をご覧ください。

  

 

いかがでしょうか。
黒鍵を弾くときには、

手が少し鍵盤の奥のほうへ
シフトしてるのが見えるかと思います。

そしてラへの3の指を置くのも

音楽の流れに沿って
素早くおこなっています。

でも、初めはゆっくりでかまいません。

さて最後の4段目です。

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ここでは青で囲んだラのところが

ポイントです。
今までソに置いていた5の指(小指)を

右隣のラまで伸ばします。

そしてそのまま左のソを

4の指(薬指)で弾きます。
そしてそこで一度手を離し、

その4の指を
左隣のファへ移動、そのまま4321、

ファミレドと弾きます。

 

それでは映像です。

 

  

www.youtube.com

右手は最後までたどり着きましたか?

前回の「よろこびのうた」で

身についたことに
少しプラスしてのアレンジになります。
右手の完成まで頑張ってください。

 

今からでも遅くない ピアノのすすめ

今回は少し違った観点からの

ピアノのすすめです。

 

私はピアノ指導者として

たくさんの生徒さんをレッスンしてきました。

初めてピアノに触るという

シニアの方にも大勢お目にかかりました。

今でも忘れられない、

そして私の指導者としての考え方に

大きな影響を与えてくれた方がいます。

 

レッスンを始められたときが83歳、

都心におひとり暮らしの女性でした。

背筋もピンとして足もしっかりされて、

毅然とした第一印象でした。

おうちにはキーボードをお持ちとのこと、

「毎日練習します」とおっしゃいました。

いろいろ考えた末、

初心者向けのドリル的な練習曲の入った

曲集でレッスンを始めました。

初めは5本の指をしっかり動かすこと、

そして簡単なメロディ、

もちろん左手も

少しずつ動かしていきました。

こちらがお伝えしたことが

すぐにその場では出来ないことも

多かったですが、

お家でしっかり練習されたのでしょう。

何か月か後には

ゆっくりとではありましたが

両手で演奏できるまでになりました。

 

とても楽しい方で、

レッスンの合間の会話も弾み、

だんだん暮らしぶりや

今までの生活も見えてきました。

九州の田舎で生まれ、

弟さんがご健在でいらっしゃる

とのことでしたので

いずれそちらにお戻りになるのかを

お尋ねしたら「NO」

東京には博物館、美術館、コンサートなど

自分の興味のあることがいっぱいあるから

それが気に入っているのだと。

新聞は隅から隅まで

全部の記事を読むのが日課、

他にも句会に出たり、

油絵を描きにアトリエに通ったり。

 

そして2年くらいたったある日、

次のレッスンの日程の相談をする際、

分厚い手帳をバッグから取り出して、

「ごめんなさい、

その日はラテンのコンサートに

行くことになっているから

他の日にしてくださいます?」と

おっしゃいました。

「ラテン、お好きなんですか?」

「だって、楽しいじゃな~い!」

 

御年85歳、あっぱれ!

 

このときに私は

いくつかのことを学びました。

 

・人間は何歳からでも新しいことを始められるし

上達する

・あふれる好奇心は

若さの秘訣

・ポジティブな姿勢は

まわりを明るくする

 

そのあと、九州の弟さんが入院され

お世話をなさるため

レッスンはおやめになりましたが、

今はどうされていらっしゃるか。

 

そういえばレッスンにいらしているときに

彼女の前は70代の女性のレッスンで、

そのお二人、

ちょうどすれ違いのような形でしたが、

会話を交わしている光景が

微笑ましかったです。

 

「あなた、どうぞお気をつけて。

ほら、ちゃんと足元を見て」

と、足の調子の悪い70代女性に

よく注意を促していました。

 

最後までお読みくださって、

ありがとうございます。

 もし、ピアノを始めようかどうしようか

迷っている方がいらっしゃいましたら

 

始めるのに遅いということはありません。

ぜひご自分のペースで、今からどうぞ!

さて次回はクリスマス・ソング第2弾、

「ひいらぎ飾ろう」です。

 

4.「よろこびのうた」Ⅲ  

前回は「よろこびのうた」

を簡単バージョンで両手演奏に

チャレンジしていただきましたが、

いかがでしたか?

少しずつピアノを弾くということに

慣れてきたところかと思います。

今回弾いていただくバージョンは

左手の動きを少し多くして、

ハーモニーの響きを膨らませました。

とはいえ、ピアノ初心者の方でも

十分弾きこなせるようにしてりあります。

 

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楽譜を見ていただくとわかるかと思いますが、
2段目の後半、4段目の後半に

ミとファの音が、

そして3段目にファの音が入ってきました。

それ以外はⅡと同じです。

それでは聴いてみましょう。

 

    

 

いかがでしょうか。

音をいくつか変えただけで

聴こえてくるサウンドは

かなり響きがグレードアップしましたね。

このように一つの楽曲を

いろいろな形で変えることを
編曲(アレンジ)といいます。

音楽の理論がある程度分かっていれば、

自分の力量に合わせた楽譜を作ることも

可能です。

「弾いてみたい曲をお店で探したら、

売っている楽譜が難しすぎて・・」

私が実際にレッスンしている

ピアノの生徒さんの中にも

そうおっしゃる方が

何人もいらっしゃいます。

ジャズなどJ‐POPなどの

ポピュラー曲はもちろん、

クラシックの有名なピアノ曲でも

アレンジして初心者でも

取り組みやすくしてある楽譜も

最近はたくさん出版されています。

 

話が少しそれてしまいました。

このⅢの練習方法としては

まずは左手の動きを1段ずつ確認し、

頭に入ったら右手と合わせてみてください。